スリット灯(細隙灯)
直像検眼鏡は、眼の付属器と前眼部で優れた観察視野が得られる洗練された器具です。
これは病変部位の観察を理想的な状態で行えるように、角膜、眼房、水晶体のような透明な組織を
光学切片として細隙灯で組織を照らすことが可能なことから名がつけられました。

人間医療に検査が必要なように、動物医療においては患者である当人と会話ができない為、よりいっそう検査の必要性・重要性が叫ばれています。
時に飼主さまの主張する症状は、主観的要素や感情的要素が多く、的を射ていない場合も多々あるため、検査が必要になるのです。

動物は本来、野生では弱点を隠すことにより防衛する生存機構を潜在的に有しているため、症状を隠してしまうことがしばしばあり、検査の必要性が裏づけできるのです。
検査には多種多様のものがありますが、どの検査を選択すべきかは、獣医師が判断いたします。
また院内検査で不十分なものは、院外検査機関への委託検査も可能です。

検査結果により病態を把握し、原因の追究をした方が、より確実な治療への近道となるケースが多いのです。
つまり無駄な治療を省くのです。

検査結果については、必ず飼主さまへ報告と説明をし、併せて動物の病態に関しましても告知致します。

検査の必要性と意義

当院の検査機器

エコー検査機器

エックス線検査機器

血液化学検査機器

内視鏡検査機器

QBC検査機器

電解質測定検査機器

COAG検査機器

CRP検査機器

血液ガス検査機器

尿沈渣検査機器

屈折計検査機器

顕微鏡検査機器

心電図検査機器

モニター検査機器

モニター検査機器

皮膚拡大鏡検査機器

検眼鏡検査機器

眼圧測定検査機器

眼底検査機器

耳鏡・耳道内異物除去検査機器

培養保温器

ウッド灯

超音波(ultrasound)は、獣医学分野でも、物を言えない動物にとって、より有効な診断技術となっています。何よりも動物に無害であり、傷つけることのない非侵襲的検査が可能であり、「切らないで中を見る」ことを実現した医療器です。心臓、肝臓、脾臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、副腎などの臓器をはじめ、眼球や妊娠診断、腫瘍にまで評価が可能です。

当院では、500mAの大型エックス線装置を用いて、撮影しております。
X線検査は、単に骨の異常(骨折、脱臼、発育障害、腫瘍、関節炎など)を評価するだけでなく、
胸部であれば心臓、血管、肺、気管、食道、縦隔洞などの異常について評価でき、腹部であれば肝臓、脾臓、胆嚢、
胃腸、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣などの異常について評価できます。

メニコン社製の眼底カメラ、ClearViewです。撮影した画像をパソコンに取り込み、専門医の診断も可能となります。
飼い主様に眼底映像をお見せできるのがメリットです。

トップページへ戻る

VT8008
血液化学検査の有用性は、早期発見早期治療を可能にし、また、原因の検出と原因除去療法を導いてくれます。
検査可能な項目は、AST,ALT,ALKP,GGT,TBIL,TP,ALB,GLOB,
CHOL,TRIG,AMYL,LIPA,BUN,CREA,LDH,CK,GLU,NH3,Ca,
PHOS,Mg,URIC,Na,K,Cl,UN/Cr,A/Gなどです。5〜8分程度で結果が出ますので、その場で対策を講じることが可能です。

獣医オートリーダー機器VET AUTOREADER QBC
バフィー・コートを蛍光的に詳細評価して検査する機器です。
検査可能な項目は、HCT,HGB,MCHC,WBC,GRANS,NEUT,EOS,L/M,PLT,Retics,
NRBCなどで、貧血や白血球数および白血球分画を調査します。血小板数も測定可能です。
5〜8分程度で結果が出ますので、その場で対策を講じることが可能です

血液中の電解質を測定いたします。Na,K,Clを測定することにより体内で起こる脱水の3タイプを把握し、
迅速な点滴供給時の点滴剤の選択を可能にします。数分で測定が可能なので、緊急時に効果を発揮いたします。

血液凝固検査を行う機器です。体内で止血する機序は、一次性と二次性があります。
一次性止血機構は主に血小板と血管、そしてフォン・ウィルブランド因子が関係します。
本検査機器は、二次性止血機構が正常か?異常か?を調べるもので、チェック項目としては、
活性化部分トロンボプラスチン検査やプロトロンビン時間検査、フィブリノゲン濃度検査があります。
血液凝固異常疾患は増加傾向にあり、異常時は、早期治療が最優先となります。数分で検査可能ですので、
この機器が効力を発揮いたします。

C反応性蛋白検査機器は、反応性蛋白(CRP)を測定するものです。
CRPとは、動物の体内の炎症などの刺激により、肝臓で産生される蛋白質で、炎症マーカーと呼ばれています。
この検査結果により、炎症の有無や組織障害の程度を4段階に分けて評価することが可能となります。

血液ガス測定器GASTAT-mini
血液中のガス濃度を測定いたします。検査可能な項目は、pH,PCO2,PO2,HCO2,BEなどです。
血液ガスの測定により酸血症やアルカリ血症を判定いたします。
血液ガスの異常時は時間刻みでの救急疾患となりますので、
早期発見による緊急治療が要求されます。
その時に効果を発揮します。

遠心分離機による尿中の細胞成分や浮遊物質の沈澱は、顕微鏡検査の効率を上げます。
特に採取した尿の沈サにおいて診断の一助となってくれるのです。
血清の作成や、ヘマトクリット管にも使用が可能です。

タンパク濃度を測定したり、比重(尿比重)などの測定に使用されます。

肉眼では見えない微生物や寄生虫、細胞などの検査をするために顕微鏡を使います。

当院では、オリンパスの内視鏡機器を装備しております。胃腸内検査をはじめ、胃内異物の除去や胃内腫瘤、ポリープのバイオプシーなどに有用な医療機器です。

パンオプティック・スコープ検眼鏡
眼底検査にて視野の広さと倍率の変更が効くため、多くの情報を得ることが可能な器具です。
直像検査法と手持ちレンズを使う方法の中間型であります。

トノペン眼圧計
眼内圧を測定する装置である。眼内圧の変動や異常は、眼疾患の有力な診断の手助けとなります。

ウッド灯は紫色光線や紫外線光線を放出し、蛍光を発する皮膚糸状菌の感染を確定するのに用いられます。
当院のタイプは拡大鏡が組み込まれている物であります。
Microsporum canisの菌株には蛍光陽性を示さないものもあるため、偽陽性となることもあります。
また、ある種の局所薬や鱗屑、ある細菌群が偽陽性の蛍光を示します。

一定の温度と湿度を保持し、培地における細菌や真菌の培養を行うためのボックスです。
培養して増殖した菌を同定することにより、菌の苦手な抗菌剤を特定し、
治療に用いる事は、最も無駄のない短期間の治療効果が期待できる。
写真の円筒形容器は皮膚糸状菌の培養同定するのに用いられます。

耳鏡は、耳道内の異物や腫瘍あるいは炎症の状態を
把握する為に必要な機器です。治療効果が得れているか?また、改善の程度を評価観察する為に用いられます。
写真のボックス内のブラックカラーの耳鏡は、先端が嘴(クチバシ)のように開閉でき、耳道内の異物除去に有効です。

動物の体表に接触させて、表皮の状態を観察する拡大鏡です。

心臓は、心筋という筋肉でできた血液を送り出すポンプの働きがあります。
筋肉異常や収縮、拍動するリズムに異常がないか検査します。
動物の不整脈を検出し、タイプを診断するフクダ電子の心電計です。
犬猫専用の自動解析機能を発揮して、早期に心臓異常を検出できますので、
予防獣医学や循環器系の治療薬の選択の為の手助けとなります。

集中治療室ICUに備え付けられた心電図モニター(左)と呼吸モニター(右)です。
心電図の波形と共に心拍数を表示します。

心電図波形、心拍数、脈拍数、血圧、動脈血酸素飽和度、呼吸数、体温、
終末呼気中の炭酸ガス濃度、吸入麻酔薬濃度、以上の全てを同時モニター可能な、非常に優れた看視機器です。
主に、手術室に配備され、手術中の麻酔下の眠る動物たちの変化やバイタルサインを
秒刻みで評価して知らせてくれる為に、手術中の安全性が一段と確保されました。

眼底カメラ

CR

いわゆるCRです。Kodak社製のCarestreamです。
飼い主様へ迅速かつ鮮明な画像を提供でき、画像診断に有効です。